厚生労働大臣により承認された先進性の高い治療のことを高度先進医療といいます。
一般の保険診療で認められている医療水準をはるかに超えたものになります。たとえば、さまざまな病気のDNA診断や脳死肝臓移植手術、固体がんに対する重粒子線治療などがあり、インプラント義歯も高度医療に入ります。
高度先進医療による治療を行う医療機関も、種別ごとに実施可能な「特定承認保険医療機関」として承認される必要があり、平成21年10月現在、厚生労働省により承認されている高度先進医療は、がんを含め99種類になりますが、保険給付の対象とすべきか調査している段階のものもあります。
医療技術の進歩は目覚ましく、とくにがんの場合、以下のような患者さんのメリットが大きいため、最新の医療技術・機器による高度先進医療が高い評価を得ています。
*治療による効果が高い
*メスを入れる部分が小さいため術後の痛みが少ない
*体に傷をつけずに治療できるケースもある
*出血量が少ないため入院期間が比較的短くなる
ただし、現在のところ、高度先進医療は自由診療扱いですから、高度先進医療の治療に伴う診査や検査、投薬、入院費や一般的な治療に関しては、特定療養費として健康保険が適用されますが、技術そのものには健康保険もきかず、高額療養費の還付対象にもなっていません。そのため、がんの治療費が高額になってしまう原因ともなっています。
たとえば、がん治療に非常に有効とされている「陽子線治療費」に約290万円、重粒子線治療だと約320万円、前立腺がんで約480万円、免疫療法の場合は1回につき約6万8千円となるケースもあります。これらの金額は、治療を受ける医療機関によっても違うものの、がんの治療費が高額なのはどの機関でも共通しています。
現在、先進行動医療給付金がついていないがん保険の場合は、診断給付金でカバーできないかを検討しているのが現状です。




